ニューヨークとアトランタを拠点に活動するCorey Davis。ペイント、タトゥー、グラフィックデザイン、音楽、写真、映像等の様々な分野で才能を発揮し、話題となっている新進気鋭のマルチクリエイターである。そんな彼の生い立ちや哲学、そして今後の目標等について語ってもらった。
Universe:
Corey:去年の春にアトランタから来たよ。実は当時ニューヨークに来たのは、初めてだったんだ。きっかけは、僕のシンガーの友達Spree Wilsonが、その少し前にアトランタからニューヨークに引っ越したんだけどわずか2ヶ月後に、あのジャイブレコードと契約を結んだんだ。ニューヨークには、たくさんのチャンスがあるってことだよ。アンディ・ウォーホールやジミー・ヘンドリックスも、ニューヨークで成功したから、僕も彼らの足どりを辿ってみようと思ったのがきっかけかな。
Universe:
あのデイモン・ダッシュが経営するThe Dash Gallery(以下、ダッシュ・ギャラリー )で働く事になった経緯は?Corey:たまたま遊びにいったBun Bのリスニングパーティーでオーナーにあったんだ。そしてその場で仕事をしたいと伝えたら、すぐに仕事をくれたんだ。僕自身もはじめは信じられなかったけどね。そして、ニューヨークに着いた1週間後には、ギャラリーで映像と編集を担当してたよ。ニューヨークは、いつもサプライズがいっぱいで、チャンスがたくさんある街だと思う。いろんな人に出会うことが凄く大切だと思う。
Corey:子供の頃から絵を描いたり、創作活動が好きだった。一番始めは、ヘナタトゥーから始めたんだ。2000年初期は、このムーブメントがストリートであったからね。そして、ヘナの流行が下火になっていった頃に挑戦したのが、タトゥーだった。アトランタにある
Corey:アートでも音楽でも、現在進行形の状態を常に表現していきたいと思ってるんだ。インスピレーションは、友達や、知らない街で行きかう人々などの全ての人間から感じてるよ。後は、今起きている出来事や状況などの現状を感じ取り、上手く落とし込んで表現しているかな。
Universe:現在進行形のプロジェクトは?
Corey:Mach Fiveというラップデュオで、最近レコーディングしたよ。ここからダウンロードができるから、みんなにもチェックして欲しい。また、Greedmontparkというポケットサイズのフリーマガジンを出版したよ。もともとブログサイトとして機能していて、一日に25,000人のアクセスがあるくらい人気のブログだから、スポンサーを探し、紙媒体として世の中にデビューさせる試みをしたんだ。最近は、紙媒体から、オンライン媒体になる傾向が多いけど、僕の場合は反対にオンライン媒体から紙媒体にしてみた。ファッション、ミュージックやその他にも僕自身がクールだと感じた出来事を主に掲載している。ニューヨーク、ロス、アトランタのブティック、レコード屋、カフェなんかで配布しているよ。将来的には、もっと他の都市にも展開していきたいけど、まずはメジャーな都市のみでムーブメントを作っていきたい。
Corey Davis(コーリー・デイヴィス)
1986年オハイオで生まれ。高校からアトランタへ家族と共に引っ越し、大学で広告デザインを専攻。その当時からビジネスマインドを持ち、多くのアート分野で活躍。現在は、デイモン・ダッシュが経営するThe Dash Galleryにて、映像と編集を担当しつつ、自身のブランド、Billy Clintのプロダクトデザイン、自身のフリーマガジン、Greedmontparkのオーナー、ディレクターやアートグラフィックデザイナーまでこなし、タトゥーアート、個展の準備で多忙な毎日を送っている
。Interview & Text:Mimi Tamaoki
Photo:Mari J Brooklyn