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Kicks Relay! Vol.2
Universe magazine × Kicks Lab Presents
 

2012.08.22

mita sneakersのクリエイティブディレクター、国井栄之氏が登場!



毎回ゲストを迎え、自身が所有するお気に入りのスニーカーを紹介してもらうスペシャル企画。今回ご登場していただくゲストは、東京・上野で老舗スニーカーショップ「mita sneakers」のクリエイティブディレクターを務める国井栄之氏。国内外問わず様々なブランドとコラボレーションモデルを発表し、日本のスニーカーを語る上で欠かすことのできない人物なのです!そんな国井氏には今回『デスクの下にあるMy Best5』を選んでいただき、スペシャルインタビューを行ないました!

 

mita sneakers国井氏

 

ーこの仕事を始められた理由を教えて下さい。


国井氏:実は10代の頃に車のレーサーを目指していましたが、色々あって諦めて、それからたまたまミタスニーカーズのスタッフ募集を見つけこの世界に入りました。そこまでスニーカーが大好きで、コレクションしていたわけではなかったんですが、なんとなくスニーカーには興味がありました(笑)。

僕の中でスニーカーと車ってどこか似ているなと思っているところがあるんです。車のボディはスニーカーのアッパーだし、サスペンションはミッドソール、タイヤはアウトソール。それに、スニーカーは街での乗り物だと思っている部分ですかね。それと、トレーニング時や、ヒップホップやスケートなど好きなサブカルチャーの中でもスニーカーの存在は欠かせないですし、気づいたら幼少期に影響を受けたモノとの繋がりが深かったんです。

海外の市場では大手シューズチェーンストア別注といったモデルが次々と発表される中で、日本はそういった市場がなかったので、ならば「ボクが日本でもやってみたいな」と安易に思ったんです。そしてその時たまたまミタスニーカーズが募集かけているのを見て、面接を受けました。現・社長が面接をやってくれて、その場で採用してくれることになったんです。入社日が決まってから、働くのを1週間前の仕事の関係で遅らせてほしいと頼んだんです。でも実はそれ嘘で、ミタスニーカーズの面接の後に某大手シューズチェーンストアへ面接をしにいき、バイトすることになっていたんです。というのもミタスニーカーズで仕事を始めるならば、ある程度“スニーカー屋”で働くノウハウのような知識と経験がほしいなと思い、少しだけ勉強するつもりで働きました。なんとなく、僕の中で下準備的な感じだったんです。今振り返ると、一生懸命働いたのはその1週間だけだった気がします(笑)。今の子たちはすごいと思いますよ、スニーカーの知識や持っている数を聞いてびっくりしますもん。



ーこれまでコラボしてきた企画シューズはどのくらいありますか。



国井氏:数えきれないですね。ミタスニーカーズのコラボ、アパレルブランドとのトリプルネーム、あとはミタスニーカーズやボク個人の名前を出さずに通常販売されているインラインシューズの企画をお手伝いさせていただくこともありますし、本当に数えきれないですね。(苦笑)世界プロジェクトで関わらせていただく企画もありますし、自分でも把握しきれてないです(笑)。

 


ー国井さんが最近履いているシューズを教えて下さい。


国井氏:ブランドやモデルに固定概念はなく、企画に携わっているアイテムをテストで履くことが多いですね。というのも、まずは自分で履いてみて、納得ができてないモノをみんなに紹介できないじゃないですか?その他のスニーカーの選び方としては、ファーストインプレッションで選ぶのがほとんどです。長く履くか履かないか、また追加カラーを足すか足さないかなど、その後の付き合い方は最終的に履き心地が大きく左右すると思います。いくらカッコ良くても、デイリーユースで足に合わなければ履くことを辞めるし、追加カラーが出ても購入しませんよね。


ーこれまで数多くのプロジェクトに関わってきた国井さんの中で、こだわりや何か気を使われていることはありますか。


国井氏:世界的なプロジェクト、アジア限定のプロジェクト、ブランドのアーカイブを再生した企画など、その都度プロジェクトの意味や意義にあったテンションで取り組んでいます。それと、ボクは計画性がないタイプなんで、コンスタントにリリースされているように見えて、実はたまたまタイミング的に話が順調に運んだだけで、あまりビジネスライクでお話を受けていないんです。 きちんと自分がやりたいと思った内容であれば、その企画に一緒に参加させていただきますが、タイミングが厳しい時もありますし、内容的にボクじゃなくても良いものや、やりたくないと思ったら、絶対にやらない。その企画に合った、ボクなりの大義名分が見出せないと、参加しても良い結果が出ませんからね。そう言った意味でボクは幸せ者ですね。フィーリングを大事にしながら仕事をさせて貰えてること自体が幸せです。


ー上野という場所でビジネスを続けている理由は。


国井氏:東京の履物文化って下町から始まっていて、昔はこの辺りも革をなめす工場や草履を作っている工場、靴の問屋などが多かったんです。ミタスニーカーズ(当時は三田商店)も40年、50年も前から草履や下駄を販売していて、80年代に入るとスニーカーが日本に流通してくるようになり、そこで当時の社長(現会長)が新しい履物として、スニーカーを注目するようになりました。そして90年代の大きなスニーカーブームの時には、ミタスニーカーズも“スニーカーショップ”として認知される形態になりました。なので、この上野という場所からスタートし、街のバックボーンを今も大切にできるので、僕は変わらずここから発信し続けていきたいって思っています。

 

mita sneakers国井氏

 

ー今年、控えられている企画は何かありますか。


国井氏:今年は既に、ほとんどのナショナルスポーツブランドと一緒に企画をやっているんです。このあとリリースが控えているのは、ナイキ、アディダス、プーマ、リーボック、オニツカタイガーなどがあります。


ー本日着用されているシューズは。


国井氏:ルーザーズという今年から始まった日本のブランドで、日本とアメリカを中心に展開しています。うちでも立ち上がりから販売していて、現在は完売です。勢いがあってボクも注目しています。インデペンデントでやっているブランドの展開がどんどん広がっていくのは楽しみですね。うちは海外からのお客さんも多いので、WEBなんかは世界中からアクセスしてきてくれますし、うちを通して、日本発のブランドの良さが広がっていくことができればボクも嬉しいです。ルーザーズ、ティマイ、リズムフットウェアなど、日本人クリエイターが作っているシューズブランドは注目しています。日本のマインドでお互いに刺激し合えて、発信できるっていいですよね。ボクもその感覚を大切にしています。


 




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DATE : 08.22.2012 | CATEGORY : CULTURE

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