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“FREITAG” Brothers Special Interview
 

2014.09.19

  • FREITAG Brothers



フライターグの真摯な物づくりはふたりの人柄から。


1993年よりスイスのチューリッヒで創業されたメッセンジャーバッグブランド “FREITAG (フライターグ)”。トラックの幌を再利用して作られる商品は、一つひとつ手作りの職人技が冴える最高のクオリティに加え、この世に同じ製品がひとつもないのが人気の秘密。今回は、渋谷店1周年パーティと本の発売で来日を果たしたフライターグ兄弟にインタビュー。今後の展開など、最新の情報までお話いただいたのでお楽しみください。


 


自分たちが愛情を込めて育ててきた “FREITAG” というブランドが今度は本という違う形になり世の中に出るということの率直な気持ちをお聞かせください。



DANIEL FREITAG (以下 DANIEL):日本語だから読めないんだけど、ある程度内容は把握しているから大丈夫(笑)。たくさんあるフライターグについての細かい説明が、ひとつの本になり嬉しく思うのと、装丁がとても綺麗で気に入っているよ。



MARKUS FREITAG (以下 MARKUS):本のサイズと値段もコンパクトになっているので、学生をはじめ色々な方々に読んでもらえると思っています。また、これから何かプロジェクトや新たな仕事を始める人たちにとっても、いい参考になったら素晴らしいことだね。誰かが僕たちのことを書いた本ではなく、ほとんどがインタビュー形式になっているから、リアルな“FREITAG ”の声が届けられると感じているかな。



FREITAG Store Shibuyaがオープンしてあっという間に一年が経ちましたが、ショップがオープンしたこの一年間で日本のマーケットに変化はありましたか?



DANIEL:日本での一号店である銀座店は、すでに僕らのブランドを知っている人達がお店を探して訪れてくれていたんだけど、渋谷店の客層は、FREITAGを全く知らない人がたまたま通りかかってお店に入って来てくれたりするんだ。そういう意味では今までとは違うファンが、ここ渋谷店には多いかもね。



MARKUS:渋谷店は明治通りとキャットストリート両方に面しているのは強みだと感じています。入口が二つあるというのは、お店にとって強み意外の何者でもないですから。



そうですね。この場所は渋谷と原宿の中間にあるので、色々な要素を持ったお客さまが寄ってくれそうですよね。そういう意味では偏らない客層を確保するのにぴったりな立地ですね。



MARKUS:あと恐らくこの辺にあるお店で、店内に道があるのはここだけだろうね(笑)。



DANIEL:ちょっとタクシーは捕まえられないけど(笑)。そう!たまにこの渋谷店で自転車も直してもらえると思っている人もいるんだ(笑)。



確かにそういう雰囲気ちょっとありますね(笑)。では次に、フライターグを愛用する日本のユーザーのファッションコーディネイトは、他国の愛用者と比べどういった印象をお持ちですか?



MARKUS:みんなファッションに対して色んなチャレンジをしようとしているのと、似たようなスタイルだとしても、他の人と違う部分を作ろうとするアプローチが面白いなと感じています。



DANIEL:日本のファッションは世界的に見ても、5年、10年と先駆けていると感じることがあるね。もっと言えば、それはファッションだけに限らず、携帯電話を代表とする電化製品や、自転車もそうだね。日本で折りたたみ自転車は、10年以上前からごく普通に売られていたけど、ヨーロッパではようやく少しずつ普及してきているのが現状なんだ。



そうなんですね!ほとんどの日本人の印象は、逆だと思っていますよ(笑)。



DANIEL:それに、日本にもヨーロッパのブランドは沢山あるけど、消化の仕方がスイスやヨーロッパとは全然違う解釈で身につけたり、使用するのが日本人のいい所だと思うよ。もう一点はスイスも同じなんだけど、その国原産の素材を使って、その国の中で物づくりをすることが多いなと感じる。来日中に気になるお店をのぞいてみた時に、素材が日本原産であったり、いわゆる「made in Japan」の商品を目にすると、僕自身もインスパイアされるし今後もそういう動きがもっと普及したらいいなといつも思うんだ。


 

  • “FREITAG” Brothers Special Interview
    左:MARKUS、右:DANIEL


 

トラックの幌、自転車のタイヤチューブ、車のエアバッグ、シートベルト等との再利用をすることで環境に優しい物作りを続けていますが、今までにない新たな素材での物作りなどはお考えですか?



DANIEL:20年前にアップサイクル(※1)をふたりで始めたんだけど、今後は一から素材を作ることに挑戦しようと。。。実はいま、5年かけて作っている物があるんだけど(笑)、それはファッション分野から色々な物まで使うことができる新素材なんだ。世に出るまではもう少し時間が必要だけどね(笑)。



MARKUS:その素材は100%天然の物から作られていて、それを素材として使用したあとに、また一から同じものに戻して再利用できるのが特徴なんです。あと2ヶ月位で発表できるように頑張って進めているのでもうちょっとお待ち下さい(笑)。



今後のブランド展開で考えている事や、何か面白い企画があれば聞かせてください。



MARKUS:エコロジーや、自転車、家具であったりと、メッセンジャーバック意外にもFREITAGには色々な物づくりの価値観があります。その中でもやはりメインのバッグづくりを怠ることなく、新商品の開発や製作を進めていけたらなと考えています。そういう意味で、FREITAGにはまだまだ可能性がある僕らもと思っているので、今までにないカジュアルとビジネスの中間ラインの開発も進めているところです。



DANIEL:もう少し日本に通って渋谷店にも顔を出してもいいかも。その時は自転車で来ようかな(笑)。



MARKUS:僕は自転車乗りだから車の免許を持っていないしね(笑)。



それでは最後に、スイスと日本の国交150周年を今年迎えましたが、今後より良い関係を築き保つために、フライターグとしては、スイスと日本の架け橋と言う意味でどういった動きが出来たら理想とお考えですか?



DANIEL: 初めて日本に来た時は、独特な雰囲気や文化に驚いたんだけど、その驚きを俯瞰で見る事で日本とスイスの共通点を沢山みつけることが出来たんだ。その共通点を大事にする為に、“FREITAG”が両国の架橋になり、交流をさらに深めることが僕らの使命と考えているかな。



MARKUS:直接 “FREITAG”のことではないのですが、先ほどもDanielが言ったように、日本とスイスには沢山の共通点があると僕も感じています。例えば、両国とも国は小さいのに人口が多いですよね。特に日本の、限られたスペースに家を建て、庭までつくる技術は世界的にも優れていると僕は感じるんです。そんなお互いの強みを、協力して世界に発信できたら素敵なんじゃないかと考えています。



※1古くなった物に第二の人生を与え、新たな価値を生み出す製品に作り変えること。




PHOTS & TEXT:Tatsuya Nakamura(R.G.C)






■INFO:
FREITAG Store Shibuya 
東京都渋谷区神宮前6-9-18 コマツローリエビル1F
03-6450-5932















DATE : 09.19.2014 | CATEGORY : Details, INTERVIEW

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