ファッション業界のベテラン、Dao-Yi Chow(ダオイー・チョー)、とMaxwell Osborne(マックスウェル・オスボーン)によって2008年、PUBLIC SCHOOLはスタート。デビューと同シーズンに、COMPLEXマガジンのStyle Awardsを受賞し、現在も尚その人気は不動。ハイファッションの要素に、NYストリート感覚を見事にミックスし、ネクストレベルのスタイルを提唱。素材、フィット感、服から発進するエネルギーを重要視し、トレンドに流されないデザインは、世界中で注目を集めている。アメリカでは、Barney's New YorkやFred Segal等のハイファッションデパートで取り扱われている。更には、セカンドラインとして、「Black Apple」も2009年にデビューさせ、これからますます目が離せない存在になりそうだ。
Universe:ブランドを始めたきっかけは?
PUBLIC SCHOOL:過去にお互い一緒に働いた経験があったんだ。それで2007年からブランドコンセプトを考え、デザインし始めた。世の中に既にでているスタイルと全く反対のことをしたかった。ディテールにこだわり、マスキュリンでシンプルなデザインを作りだすことにしたんだ。
Universe:ブランドのコンセプトは?
PUBLIC SCHOOL:コンセプトはNew York。僕たちの服を通して、「ニューヨーク」を表現してるつもりだ。パーフェクトにし過ぎず、ネガティブな意味ではないニューヨークのクールさ、そして魅力を、服から発進しようとしているんだ。New Yorkは綺麗な部分もあれば、少しダークで散らかったイメージもある。でも、これがネガティブなイメージではなく、このパーフェクトでない所がNYの魅力でもあるんだ。こういうNYの魅力を上手くデザイナーとして表現していきたい。
Universe:デザインのインスピレーションは?
PUBLIC SCHOOL:毎回コレクションのインスピレーションは、その時のNYという街だよ。凄くシンプルでしょ!
Universe:今後、計画している事を教えて下さい。
PUBLIC SCHOOL:セカンドラインとしてデビューしたBlack Appleでいろいろ面白い企画を考案中だ。PUBLIC SCHOOLに比べて若者マーケットをターゲットにしているから、値段も少しリーズナブルな設定にしている。音楽からの影響が大きいBlack Appleは、様々なアーティストとコラボレーションしていく予定だ。アーティストの名前は秘密だけどね。日本でも展開していくから、チェックしてほしい。
Designer:Dao-Yi Chow, Maxwell Osborne
Interview&Text: Mimi Tamaoki
Photo: Mari J Brooklyn