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INSIDE THE CREATOR’S MIND Interview with Taisuke Nakamuro
 

2014.09.10

INSIDE THE CREATOR'S MIND Intervew with Taisuke Nakamuro


 


新しい視点と高い美意識で、他にはない独自のスタイルを
提案する人々をフィーチャーした特別インタビュー。


人気ブランドをクライアントにもち、ブランディングやPRを行う「ムロフィス」のディレクター・中室 太輔氏。実は彼、知る人ぞ知る“チョークレタリング”を手掛けるアーティスト”な一面をお持ちなんです! チョークを使って黒板に直線や曲線を重ね、美しいレタリングを完成させる “チョークレタリング”。バランスを計算しながらオシャレなフォントを組み合わせ、ひとつのメッセージを作り上げます。時には、自分でフォントをアレンジしながら調整し、イメージするものと“ピタっと”決まるまで何度も描き直すんだとか。今回は、そんな中室氏の“チョークレタリング”について、またお仕事についてインタビュー。







“チョークレタリング”との出会いについて教えて下さい



仕事でシアトルへ行った時に、たまたま立ち寄った本屋さんで “Dana Tanamachi” というアーティストが描いたチョークレタリングの表紙の雑誌を見かけたことが出会いです。僕は元々、子供の頃から鉛筆やペンを使ってレタリングをすることが好きだったり、昔の看板やサインボードに興味があったり、それらが載っている古い本を集めたり、インターネットでみかけた画像を収集していたので、レタリングを久しぶりにやってみたいな…って思ったことが始まりです。





どのくらいのペースで制作されていますか



趣味で作ったものが、いつしか周りから仕事として正式にオーダーを受けることとなって。これまでに、雑誌のポパイ、企業のロゴ、飲食店の看板、友人の結婚式のウェルカムボードなどを制作しました。チョークで描いたものをデータとして読み込むと、WEB上でも使用出来るので、意外と色々なところで使えるんです。実は現在もいくつかの会社やカフェから制作の依頼をいただいていますが…だいたい8時間位かかることもあって、ちょっと僕が今、作業する時間なくて…。



消しながら書いて、消しながら書いてを繰り返す地味な作業なのですが、没頭する時間もまた好きなんです。クラフト感みたいな感じがたまらなくて、普段はそんなに机に向かって細かい作業をすることがありませんが、チョークレタリングを始めると何時間も集中してしまって。僕は自然も好きでなんですが、抜けている景色と、机に向かう時間の抑揚がまた心地よくて(笑)。










使われるチョークにもこだわりをお持ちだと伺いましたが…



子供用のチョークを作っているメーカーがあって、そこに通常のものより細いものはないかと聞いたら、別注で作ってくれるということになり、今では僕専用の細いものをオーダーしています。使っているチョークは、ホタテの殻が原材料なんです。家で描く事が多いので、子供が触ってもそんなに害はないものをと思い、人に優しいチョークを探しました。





フォント選びはどのようにされていますか



作業しているうちに自分で既存のフォントをアレンジしてしまうことがあるので、その時々によるかと。この文字は、もっとここを傾斜させた方がいいな…とか、やっているうちに全体のバランスをみて調整し、また自分で一からデザインする文字もあります。ロゴマークに関しては自分で一からデザインしました。





“描く”ことが好きだった幼少期について



父親の仕事の関係で子供の頃にベルギーのアントワープに住んでいたんです。家から車で30、40分かかるアメリカンスクールに通っていて、学校が終わっても友達みんな家の方向がバラバラで、帰宅してもひとりで遊んでばかりいました。その頃から、いらなくなったカレンダーの裏に絵や文字を描き、直線を引くことに楽しみを覚えたんだと思います。とにかく鉛筆をずっと握ってました(笑)。



細かい作業を好む性格は父親譲りかと。子供の頃に鉛筆をナイフで削ることを教えてもらって以来、僕は鉛筆削りを使ったことがなく、全て自分で鉛筆を削っているんです。無になれる作業が好きなんですね。しかし、ある日は家の裏にある牧場で遊ぶこともあり、今思うと家の中での遊びと、自然の中での遊びの両方に恵まれていたなと実感しています。





アートと音楽に囲まれた休日…



当時、日本の子供のようにファミコンなどのゲームで遊ぶことがなく、休みの日は、家族と過ごすことが当たり前でした。アントワープでルーベンスの絵を見たり、オランダへ出かけてゴッホ美術館へ行ったりと、とにかく子供の頃にたくさんの絵を見させられたり、両親がクラシック音楽やジャズが好きで、僕もよく聴いていました。それと、ヨーロッパの古い町並みを見て、子供ながらに感化されたことが記憶に残っています。


 


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DATE : 09.10.2014 | CATEGORY : INTERVIEW

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