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INSIDE THE CREATOR’S MIND Interview with Taisuke Nakamuro
 

2014.09.10


日本に帰国して



帰国してからは友達と遊ぶ時間が増え、完全に日本の子供らしい子供になりました(笑)。そして中学生くらいからダンスを始めて、クラブで遊ぶようになり、同級生と遊ばなくなったんです。その頃から、5歳くらい年上の友達が増え、勝手に、彼らたちと同じ速度で生きていると勘違いし始めて、彼らが仕事探しに必死になっているのを見て、学生なのに自分も“ヤバイ俺も仕事を見つけなきゃ…”ってあせっていました(笑)。そこで大学1年生の時にセレクトショップのエディフィスでアルバイトを始めることになったんです。そこからずっとファッションに携わり、今に至ります。





INSIDE THE CREATOR'S MIND Intervew with Taisuke Nakamuro





ファッション業界へ入ってから…



仕事し始めた時期が早かったのもあり、大学4年生の頃にはプレスを担当し、23歳くらいで海外出張し始めていたかな。その頃の趣味のひとつとして、子供の時にやっていた“描く”事と、仕事として楽しんでいる“ファッション”を合わせて、自分で描いたものをTシャツにしたこともあります。





現在のお仕事について教えて下さい



現在、17ブランドのPRをやらせていただいています。好きじゃないと出来ないんですよ。気持ちが入らない仕事は、やらないというよりか出来なくて(笑)。また、僕がミーハーな一面があるのでこれは “流行るな” とか、“売れるな” って思うアイテムが、有り難い事に雑誌で取り上げられたりよく売れたりして(笑)。きっと僕がモノを選ぶ感覚と、世間一般の方々が選ぶ感覚がマッチする部分あるからだと思います。そこで今みたいな仕事が成り立つのかなって感じています。成果の捉え方は様々だと思いますが、“売れた”という成果が出るとより面白くなるので、自己満足だけで終わったら面白くないんですよ。



ブランドPRをやっている中でカタログなどのビジュアルを作る機会が多く、僕はどちらかというとその “場” を提供するプロデュース側にいて、ブランドがより良く見えるために、そしてフォトグラファーやスタイリストのクリエイターの方々が作品として残るものを一緒に創ることが出来たらいいなと考えています。



僕は基本、販売促進に関わることは全てやりたいんです。営業的に効果があるスタイリングを自らやることもあります。スタイリストの方が手掛けた方が良い仕上がりになるなって思ったらちゃんとお願いしますし、しかし自分でスタイリングした方がお客様に伝わりやすいなと思ったら自分でコーディネイトを組んで撮影することも。中には7年くらいPRしているブランドもあり、そのブランドの洋服のことは誰よりも理解していると自負しているので。そこはやっぱり自分の感覚を信じています。










ジャケット、スーツの着こなしのこだわりについて教えて下さい



一番大切にしている事は、“真面目に着る” ことですね。シンプルなもので構成するとスマートにまとめることができ、そこに自分の個性や遊びを効かせたい場合は、そこに何かをプラスし、ひとつのスタイルが完成されると思うんです。結婚式に出席する時は、日本人のセオリー通りに黒のジャケットに白いシャツと白いネクタイというスタイルをきちんと守りつつ、その中で遊ぶことがあります。ビシっと揃えて楽しむ時もあれば、自分のテイストをプラスして、他とはまた違う雰囲気を演出するのってファッションの醍醐味なのかと。ただやっぱり、紳士服はあまり遊ばず、サイズ感も含めて “真面目に着る” ことを心掛けていますね。





今、注目されているブランドを教えて下さい



KENNETH FIELD (ケネス・フィールド) です。すごく僕のツボにささるんです(笑)。トレンドをおさえているファッションという感じではなく、ずっと着続けられるスタイルであって、他とひと味違う雰囲気が注目している理由です。





中室さんにとってファッションとは…



ファッションシーンを牽引しているような人たちと一緒に仕事している事もあるので、ある意味自分は日本のファッション業界のど真ん中にいると思っていたんです。けれども、ファッションって実はもっと広いもので、解釈も様々なモノなんだという事に気づきました。ファストファッションしか買わない人もファッションを楽しんでいるし、なかなか一般的に理解されないような個性的なファッションを楽しんでいる人もいるだろうし、ファッションに対して特に意識がなくても自然と選ぶ服が綺麗にまとまっていれば、それはそれでファッションとして成り立つと思うんです。



本当は紳士服なんてガチガチにルールがあって、それがあるからこそ、自分なりの遊び方を見つけられると思うんです。“ファッションは自由” と言いながらも、何かしらのルールが合った方がより楽しめるのではないかなと感じています。もちろん、その人ならではなルールでもいいですし。僕は、自分の中で知らず知らずのうちに着こなしのルールを作っていて、それを見直すと改めて自分という人間が見えてくることがあります。ファッションって人を元気にしてくれるものだと思うので、もっと有効に使うべきだと、もっとみなさんに伝えられたらいいですね。





INSIDE THE CREATOR'S MIND Intervew with Taisuke Nakamuro





■中室 太輔
muroffice Promotion Planning 代表兼プランニングディレクター


 









DATE : 09.10.2014 | CATEGORY : INTERVIEW

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