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Budamunk × mabanuaの新ユニットGreen Butterが、1stアルバム『Get Mad Relax』を語る!
 

2011.12.23

Green Butter

 

いま最も注目されているアーティスト、Budamunk(ブダモンク)とmabanua(マバヌア)がタッグを組んだユニット“Green Butter”がいよいよ始動!独特の空気感を漂わせるBudamunkのビートに、洗練されたmabanuaの世界観が見事に融合した1stアルバム『Get Mad Relax』。お二人の出会いから、アルバムが完成するまで、事細かくインタビュー!

 

 

—— まずは、話題のお二人がGREEN BUTTERとしてユニットを組むに至った経緯を聞かせて下さい。

Budamunk:mabanuaの事を知ったのは、彼がファーストアルバムを出す時だったから3年前くらいですかね。そのアルバムに対するコメントを欲しいってorigamiPRODUCTIONS(http://ori-gami.com/)から連絡が来て、聴いたのが初めてだったかな。とにかくかっこいいと思って感動したのを覚えています。でもそのアルバムの発売が結構延びちゃったんだよね。

mabanua:そうそう、戦略的な部分など色々あってリリース日をずらしたりとかしてたから(笑)。実際に顔を合わせたのはもうちょっと後だったような。確かファーストアルバムを出したのが、2008年だったから、その翌年とかにやっと会えた感じでした。

Budamunk:その後、一緒に遊んだりするようになって、曲とかも作り始めたのかな。このアルバムを作るから、コンセプト決めてやっていこう、みたいな感じではなかったんです。普通にに遊んでたノリで曲を作っていた延長で始まりました。いつもの感じでビートを作り、自分なりに気に入って、尚且つmabanuaが音を乗せたらやばそうだなっていうビートができたら、それをmabanuaに送って音を乗せてもらったりしているうちに、曲も溜まっていったんで。

mabanua:そうだね。それで、「そろそろまとめてみようか」みたいな話から、今回のアルバムの制作が始まった感じです。

――「GREEN BUTTER」というユニット名はどういった意味合いが含まれているんですか??

Budamunk:ユニット名は俺が考えました。何て言ったら良いのかな。ちょっと言葉にすると難しいんです。音の雰囲気のイメージですね、Butterはスムースって感じの意味だったりもするし。GREENが表す自然でナチュラルなイメージと、Butterのドロッとした感じの組み合わせがいけてるかなっと思って。昔のソウルとかファンクであったような名前のイメージもちょっとあるかなって思って付けました。

―― ドロッとですか(笑)。

Budamunk:ジャズっぽいんだけども、爽やかなジャズではなく、ドロッとした土臭い感じのイメージが欲しかったんです。

mabanua:ミスマッチで対局なイメージの物を合わせました。

 

 

budamunk

 


―― それは、このユニットでのお二人の立ち位置も表していたりもするんですか?

mabanua:実際はそんな事はないんですけど、ツイッターではどっちがバターでどっちがグリーンだみたいなやりとりはありましたね。

Budamunk:そうなんだ(笑)。確かにそういのも面白いかもって考えてた。だからプロフィールには、あえてそういう風に書いてみたんですけど、実際のところ、深い意味はないんです。

mabanua:あんま考えてないよね。

―― 先ほどの話で、溜まっていった音源をまとめて今回のアルバムを出したとありましたが、コンセプトを何か立てて進めていったのですか?

Budamunk:ユニット名の時にも話したように、爽やか過ぎない渋めなJazzみたいなHip Hopを表現したかったです。

mabanua:なんていうか、ピアノが鳴ってて、ドラムがあってみたいな曲って、結構多いじゃないですか。なので特に爽やかだけというのは避けたかったんです。あとは全体的にコンセプトを考えるというかは、送られてきたビートに対してイメージを集中して膨らませてました。

Budamunk:渋めなノリは出したかったですね。それと、タイムレスな音を作りたかったんです。



―― なるほど。そういうお話を聞けると、全体の曲調や曲順がものすごくアルバムタイトルの『Get Mad Relax』の意味ともの凄くぴったりだなとさらに思えますね。


Budamunk:アルバムタイトルも、色々な意味に取れるんです。普通に「超リラックスしろよ」という意味であったり。他には、Madの意味は怒るだから「Get Mad」で切って、「Relax」が続くと、ちょっとニュアンスが変わってくるじゃないですか。なので、聴いたり見た人の感性で楽しんでもらえればいいなと思ってます。どちらかというと、前者の意味合いが強いですけどね。


mabanua:もう一個候補あったよね?なんか、割と在り来たりなんだけど、それとは違う何かを組み合わせたらいいんじゃないかみたいなね。


Budamunk:そうそう!もともとは、キーワードを決めて、そのワードとは対照的な言葉を組み合わせる案があったんですよ。ユニット名みたいにね。



buda_maba




―― 制作中はお互いの役割はというのは、はっきりしたいたんですか?


Budamunk:役割は特にはっきりしていませんでした。一緒に作ったビート自体はすでに何十個もあったんですけど。今回はその中から、それこそメローなジャズっぽい感じになりそうなのを幾つか選んでいくところから始まりました。ただ、今回に限っては俺が作ったビートの上に、mabanuaに楽器を乗せてもらったやつが中心です。普通だったら歌とかラップを乗せる代わりにmabanuaの楽器がのってる感じ。


―― 楽器を乗せる時は、その場で聴いたビートに対して、即興的に合わせていったんですか?


mabanua:二通りあって、今回は即興で弾いたのが、割合的に多かったですね。もうひとつは、ちゃんとフレーズを考えて作ったのもあります。単純に弾くだけだったら、俺じゃなくても出来たかも知れないですけど。今回意識したのは、「弾かなさすぎず、弾きすぎず」みたいな、丁度良い加減を表現するとこですね。録った音とかも、真空管の機材を通したりして、あえて歪ませたりしてます。結局は、ビートと上手く馴染まなければ意味がないですから。そういう意味でも今回は、リード曲があるようでないといった部分もありますね。


Budamunk:元々はインストのアルバムにする予定じゃなかったですからね(笑)。出来上がってみたら、そっちの方がヤバいって事になって。「Upstair Living」って曲がこのアルバムで唯一mabanuaのドラムなんすよ。mabanuaのドラムのループに俺が音を乗せ、更にまたmabanuaが楽器を乗せるみたいな。俺は普通だったら、音のループをMPCで組んでのせるけど、今回はライブで音を録って乗せました。それは俺的にも初めての挑戦というか、試してみたかったんで。


―― 4曲目の「Velvet Sofa」も独特な感じで、すごく印象に残りました。


Budamunk:「Velvet Sofa」は唯一、このアルバム用に最後に作って足した曲ですね。全体を通して聴いた時に、こういう曲があれば、もっとまとまるって思ったんです。どうしてもスローな曲が一曲欲しくて。もう、マスタリングの何日か前に完成した感じです。


―― 隠し味的な曲ということですかね?


mabanua:そうかもしれません。今までの曲の中でも、「Velvet Sofa」みたいなリズムの曲ってあまりないかなって思いました。三拍子っぽいというか。


Budamunk:これのドラムはmabanuaが叩いたドラムをサンプルして俺が叩きました。


mabanua:実際に俺自身もどれが自分の音で、どれがBuda君の音かわかんないのもあります(笑)。


Budamunk:弾いてくれたギターを、俺がまた分解して違う曲で使ってたりも幾つかあったりします(笑)。

 

 

mabanua

 


—— 制作自体はスムーズに進んでいった感じですか?

mabanua:基本的にはそうですね。お互いが忙しくなってしまった時期もあったんですけど、空いた時間を上手く使っていたので、問題はなかったです。

Budamunk:そうですね。トータル的な時間はあまりかかってないと思います。

mabanua:作った曲自体は今回収録されている曲数の何倍もあるので、リリースしないともったいないな、という思いもあります。

Budamunk:すでにmabanuaのライブのドラムを使って、作ったビートもあるよ(笑)。

mabanua:そうなの!知らなかった(笑)。

—— すべて曲の終りにインタールード的なのが入っていますが、その意図をお話しいただけますか?

Budamunk:あれはですね、全体的なストーリーいうか、流れを上手く作りたっかので、初めは入れる所には入れようって思ってたんです。でも途中で気づいたら、全曲に入れてしまってました。潤滑油的な役割です。通して聴いた時に、より聴きやすくなればいいなという思いから。ちょっと迷子になってしまったとこも正直ありました(笑)。一枚のアート作品として捉えてもらえたら嬉しいです。

―― 今回のアルバムジャケットのアートワークはどなたが?

Budamunk:ジャズライズっていうアーティストです。KEENTOKERSのアルバムやMokstrumentals 2の時もお願いしていたアーティストです。今までは、結構まかせっきりでやってもらってたんですけど、今回は音楽の部分だけでなく、全てを見てもらった時にアート作品として感じてもらえるように、ジャケットもこだわりました。

mabanua:何回かやり直してもらったりもしたんです。

Budamunk:けど自分のイメージにすごい近い仕上がりになりました。ジャケットでも、音の渋さとかアルバムの内容を表現したかったので。

―― それでは最後に、こんな所に注目して聴いて欲しいというのはありますか?

Budamunk:そうですね。俺の場合は、今まではMPCだけで完結していたのを、さっきも話したけど音をライブで録音してみた事ですかね。8曲目の「Moon Skate」とかは、ライブでドラムをビートボックスみたいな感じで録音したりとかもしていて、新しい事にチャレンジしているので、その辺も聴いて欲しいですかね。いい意味で、遊びながら作りました。音を楽しんでもらいたいです。

mabanua:俺は、音と音の間と、音数の少なさの美しい部分を再認識してもらいたいです。最近は音数が多い音楽がすごく多くて、隙間が全然無いじゃないですか。先日も、Green Butterでやっているようなことをした曲を、海外のアーティストに送ったんですね。そうしたら「ベースがもっと欲しい」とか求めてくるんですよ。でも、俺はそうじゃないんだけどなとか思うんですよね。もちろんそれはそれでいいんですけど。このアルバムに関しては、世界基準で音数の少なさと、間の美学を伝えたいなと思ってます。






『Get Mad Relax』
<TRACKLIST> 
01 grocery bags

02 Appertif

03 Cruise Early

04 Velvet Sofa

05 Upstair Living

06 Stove Top Borealis

07 pillow landing

08 Moon Skate

09 Morning Green f/ mimismooth

10 The Smooth Route

11 Move Rhythm (the war remix) f/ Joe Styles

12 low tide
 

- Bonus track -

13 Where The Heart Is (butter instrumental) f/ mimismooth



P-Vine Records
¥2,520
発売中


More Info:P-Vine Records / 03-5766-1976

 

 


DATE : 12.23.2011 | CATEGORY : MUSIC

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